2006年11月13日

下流喰い

下流喰い―消費者金融の実態


オトロシイ表題である。

下流社会とか、格差社会とかいわれているが、
ついに食われてしまうのである。

消費者金融については、
その実態が、コマーシャルとかけ離れているのは、
現実としてよくわかっているつもりだが、
たとえば、手っ取り早く10万円用意したい、
なんてときに、
あんなコマーシャル見てたら、
つい利用しちゃうのかもしれない。

ひところほどではないけれど、
我家の出入り口に面した道路に、
ひっそりと「むじんくん」がたたずんでおり、
これが出入りが見えにくい場所にあるので、
結構繁盛している様子がわかるのである。

普通の労働者という感じの方もいれば、
ベビーキャリーの着いた自転車の主婦や、
かなりのご年配者、
3ナンバーのぴかぴかの車で乗りつけるニイチャン、
などなど、
まさに人生の縮図を見る思いがするものだ。

でも、よーく考えよう。

金利29,2%というのは、実はとんでもない金利なのだ。

たとえば、50万円を借りたとしたら、
一月に支払う利息は12,000円。
保険料より高いのである。

ご利用は計画的に、って、
計画しようとしても、借り入れ枠をジャンジャン広げ、
ほとんど押し貸し状態。

気がつけば消費者がむじんくんに支払っているのは、
利息だけ、って事態は容易に実現するのだ。

これが現実であることがわかるのは、
そういうことを知識として知っているかどうかに
関わってくると思うのだ。

知らないということこそが、
下流に直結するのではなかろうか。

なお、本書中に、債務整理について
「認定行政書士」ができるとされていましたが、
「認定行政書士」なる存在は今のところなく、
正しくは「認定司法書士」になるでしょう。

これやって、非弁で行政処分受けた同業者、
いらっしゃいます。(-_-;)

naiyousyoumeiya031 at 16:46│Comments(0)TrackBack(0) 最近読んだ本 

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